引き落とし時の預金残高に注意しておけば、便利なカードキャッシング

習い事の月謝袋、給食費袋など、銀行引き落としが主流の今、あまり見かけなくなってしまいました。光熱水費、新聞代、受信料なども、以前は集金担当者が来訪し、現金で徴収していたものですが、こちらも今は銀行での引き落としが主流です。

20年以上前のことになりますが、当時、自宅で仕事をしており、お手伝いの人たちが複数、入れ替わり、立ち替わりしていた時期がありました。ほとんどの人は、とくに私から指示をした、というわけでもないのですが、私の不在時に、集金人が来たときは、「今は家主がいないから、分かりません」と答えるのが常だったのですが、中にひとり、たいへん人柄のよい人がいて、新聞や受信料の集金に対し、きちんと応対してくれているようで、「立て替えておきました」と帰宅時に伝えてくるのです。「ありがとう」と言って、その立て替え分をすぐ、その人たちに支払ったのですが、あるとき、各種明細を見ながら、ハタと気づきました。集金日にまだ間があるのに、集金がされているものがある。また、同じ業者が一月に二回、集金に来ていることもある…。これはある種の詐欺だな、と気づき、それ以降、「私が不在の折には一切の集金に応じないこと」ということを徹底しました。

また、私自身も、その都度現金で支払うことに怖さを感じて、銀行引き落としの手続きを取るようにしました。これによって、集金間際に自宅にまとまった額の現金を置いておく不用心なこともなくなりましたし、二度、三度と徴収にくる、不埒な輩に遭遇する目に遭うこともなくなりました。

そのように、銀行引き落としは非常に便利です。しかし、銀行の預金残高にはくれぐれも注意しなければなりません。習い事の月謝の場合は、「今月度の引き落としができませんでした」という通知が来て、翌月度に二ヶ月分まとめて引き落とすというような措置が取られます。

しかし、キャッシングの返済などの場合、その月の引き落としができなかったせいで、未返済となってしまうことがあります。金利が高くなってしまったり、個人信用情報に記載されてしまっては、大変です。そのようなことがないように、キャッシング返済用の口座は、他の引き落とし口座と別立てにするなど、あらかじめ防衛策を取っておくことが肝要でしょう。

また、給与が振り込まれる口座と一緒にして、給料日を返済日に充てておくなどすれば、口座が残高不足になってしまうことが避けられて安心ですね。

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