年収によるキャッシングの借り入れ限度額はいくらになるか知りたい

借金というコトバを知らない、借金をしなければならない状況、というのが今ひとつ、まだ理解できていないような、身近な小学生ぐらいの子どもに、こんな質問をしてみましょう。

「ここに、貧乏な人とお金持ちの人がいる。どちらも今、お金が必要だとものすごく思っている。そのお金持ちより、ずっとお金持ちの人がいて、そのものすごいお金持ちの人が、貧乏な人と、ちょっとお金持ちの人に、『そんなにお金が必要なら、ボクのお金を貸してあげてもいいよ』と言ったとする…。もし、きみが、そのお金を貸してあげてもいいくらいの、ものすごいお金持ちだとして、貧乏な人と、少しだけのお金持ちの人と、どちらにいっぱいお金を貸してあげる?」。

小学生の子どもは、おそらく、「貧乏な人にたくさん貸してあげて、少しだけお金持ちの人には貧乏な人より少なく」と答えそうな気がしませんか?」

実際の状況に照らし合わせてみますと、そのような温情に満ちた措置が取られることは、もちろんありません。お金持ちはお金持ちである分だけ、貧乏な人は貧乏である分だけのお金しか借りられないことになっています。それは、借りたお金には「返済義務」というものがあって、避けられないからです。

現在の貸金業法(貸金業者に定められたお金の貸し借りについての法律)では、一般の個人の借り入れ額は、年収の三分の一まで、という規則になっています。貸金業者もその規則にのっとって、お金を貸しています。つまり年収120万円の人の借入限度額は、40万円まで、年収3000万円の人の借入額は1000万円まで、ということになります。それは、日々生活を送りながら、借金の返済をしていくためには、それくらいまでの借り入れ額でないと、生活が厳しくなっていくおそれがある、という国として正しいと思われる判断なのです。

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