お金を借りる行為、いったいいつから始まった?歴史を紐解いてみる

子どもの頃、社会科の授業で習ったことを覚えている人もいるのではないでしょうか。人間がいちばん最初に行った「ショッピング」、買い物は、物々交換でした。いちいちお互いが売りものになる物品を持ち運ぶのに、不自由を感じ、また、いまこの場でお互いが持っている物品ではなく、近い将来、ほかの物品に変えることも可能である、その物品を受け取るための「保証」として、物品の代わりに用いたのが、キレイだったり、珍しかったりする貝殻でした。それで、「買う」という文字には貝という字が入っているのだという話を…。その貝が、いつしか、貨幣になり、紙幣になって行きました。

では、人間がいちばん最初に利息を取ってお金を貸し借りしたのは一体いつのことでしょうか。

モノの本によれば、それは古代メソポタミアまで遡ることができるのだとか。当時、貨幣や紙幣は存在しませんから、貸し借りは麦で行われたようです。

貸金業として、貨幣を用いたお金の貸し借りが行われていたと、現在一番古い記録が残っているのは、紀元前700年の古代バビロニア時代のことなのだそうです。

日本では、平安時代の少し前頃、お米の貸し借りが行われていたという記録が残っています。年率で30〜100パーセントと言いますから、ずいぶんと暴利です。しかし、お米は生きていく上での必需品。やむを得なかったのでしょう。

本格的に、お金の貸し借りが生まれたのは、貨幣経済が始まってから。国が行うものから、裕福なお寺が高利貸しをするものへと変化していったようです。

そう考えて行くと、貸金業の歴史というのは、随分と長い歴史を辿ってきているものだったのですね!

閉じる