「借金していることがバレると困る」、在籍確認の電話を避けたい！

銀行や消費者金融などの貸金業者、金融機関が、お金を貸してくれるのは、お金がなくて困っているから、人助けとして…、では、もちろんありません。お金を必要としている人に必要な金額のお金を〝融資〟し、もともと貸した金額（元金）に利息をプラスした形で返済してもらうことによって、利益を生み出しているのです。もし、利息を取らずに、あるいは、とても良心的な利息しか取らずにお金を貸していたら、貸したお金の返済のない期間には、資金がなくなってしまい、あらたにお金を借りたいという人に融資することができません。また、当然ですが、お金を借りた人たちが返済をしなかったら、資金は尽きてしまい、破綻してしまいます。

現在の貸金業法では、元金に対する利息の比率は金額に応じて年15〜20パーセントと定められており、また、借り入れできる金額の上限は、年収の1／3まで、と定められています。これらは、借り主が、無理な借金を重ねて、返済に困ることがないように、とつくられた法律です。

お金を借りた以上、返済する義務があります。借りたお金は、ちゃんと利子をつけて返してもらわないと、金融機関も、営業をつづけていくことができません。お金を借りたい、と申し込んだ人が、この先、ちゃんと返済することができるのか、それを調査するのが、「審査」と呼ばれるものです。審査には仮審査と本審査があり、仮審査は、書類上の審査です。現在の年齢、勤務先で働いた年数、年収などから、申し込みの借金希望額を融資し、返済が可能かどうか、機械的に判断します。本審査では、自己申請した書類の記載事項に謝りや虚偽がないかどうかの判断をします。たとえば、実際に自分の勤務実績のない会社の記載があったとして、本当にその会社で働いているのかどうか、実際に電話をかけて調べます。「借金をしていることは会社には内緒にしたいから、電話をかけられては困る…」というような人もいるでしょう。「在籍確認はしない」という、金融機関もありますから、調べてみてはいかがでしょう。また、在籍確認時、社名を名乗らない、という良心的な金融機関もあります。あなたが書類に記載した事項に虚偽がないのなら、あらかじめ、「会社にバレたくない」旨を伝えてみるのもありかもしれません。