若者に車を買わせたければ、キャッシングを利用させることだろう

島根県在住 A.Wさん(37歳)
若者が自動車を買わないことで、日本の自動車産業が大変な苦労をしているという話しを先日読んだ。なるほど、確かにそうかもしれない。日本の自動車産業は昔から若者に向けていろんな自動車を開発してきた。そして若者も無理をしてそれを購入する、そういうことをしてきた産業だ。

だから昔から元々無理のある産業ではあったのだ。将来的な給料のアップを期待してローンを組ませて購入させるわけだから、子供にはあまり「自動車産業は素晴らしい」とはいえない。むしろ真似をしてほしくないくらいだ。

現在の若者はそんな将来的な希望というものをそもそも持っていない。みんな「将来は年金がもらえないんだろうな」「今は定年65歳だけど、俺達の頃は70歳を超えてるんだろうな」とみんな絶望にも似た感覚を持っている。

だからこそ将来を食いつぶすような産業である自動車産業の言うように、自動車を買わないようになっているわけだ。それ自体は若者の自分たちを守るための術でもあると思う。もし若い人達が自動車を買うなら、キャッシングをするくらいしか方法はないだろう。

元々非正規雇用ではローンが組めないわけだから、自動車を買う事自体ができない。そうなればハードルが低いのはキャッシングだ。キャッシングとは借入の中では一番ハードルが低いと思われている。だからおそらく自動車を買わせようとするなら、キャッシングを使わせるくらいしかないだろう。

しかしキャッシングとは自動車ローンよりも利息も高いし、長年にわたって返さないと行けないだろう。そして枠が決まっていて、自動車を買うほどの枠を金融業者が非正規雇用の多い若者に渡すとは思えない。せいぜい50万円枠くらいではないだろうか。

そうやって考えたら結局若者に将来的な希望を持たせない限りは、自動車産業が日本で売上を増やすことはできないのではないかと思う。まぁヤル気があるのかどうかという話しもあるし、海外が好調だったら日本はどうでもいいのかもしれないが。

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