貸金業者からの借金がかさんで返済ができない場合の任意整理とは?

友人・知人からでも、貸金業者からでも、初めて借金をするときには、少なからず、不安な心持ちをいだき、きっと平静な心境でなどいられなかったものでしょうに…。度重なる借金は人の心の麻痺させてしまうようです。「借金は、クセや、病気みたいなもので、いつの間にか多額に膨れあがった返済の返済が当然のごとく滞って、家族や友人・知人など周囲の人々を巻き込んでしまうような目に遭ったとしても、それに懲りて、もう二度と借金などするまい!と心に固く誓う…、ようなことは実際には非常に少なく、そのとき、一瞬は「こんな面倒ごとはもう沢山だなあ…」などと思ったにせよ、またぞろ、多額の借金を繰り返してしまう人が多いと聞きます。厄介なことに、一度、家族や、友人・知人に迷惑をかけてしまったから、と、今度はそれらの周囲の人に「バレないよう」裏工作をしてしまうようなことさえあり、それが、さらに借金の泥沼化を引き起こすことに繋がりかねないのは皮肉なことです。

膨れあがって、返済しきれなくなった借金を整理する、ひとつの方法に「任意整理」というものがあります。借金をつくってしまった人(債務者)の依頼により、法律のプロである司法書士が、お金を貸した人、すなわち貸金業者などの債権者との間で交渉を行い、債務者が支払い可能な額になるまで、主に借金の減額の調整を行うことです。借金返済が長期に渡っていた場合は、貸金業法に抵触する金利の過払いが行われている可能性もあり、その分だけでもかなりの減額になるケースがあるそうです。法律のプロならでは、かゆいところに手が届くのが嬉しいですね。

しかし、この任意整理、それなりに費用はかかってしまいます。

司法書士などの法律のプロに任せずに、借金を整理する方法に、「特定調停」というものがあります。ただし、こちらは、すべてお任せ、というわけには行かず、手続きなど、自分で行う必要があり、手間も時間もかかってしまうのが難点です。

借金を減らすためなら、かかる費用もやむを得なし、と考えるか、それとも特定調停にするか…。自身の置かれた状況により、判断することが肝要でしょう。

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